訪問看護と訪問介護はどう違う?看護師と介護士の違いやサービスついて解説

訪問看護と訪問介護は、どちらも在宅での療養生活を支えるサービスですが、対象者やサービス内容、専門職に違いがあります。この記事では、訪問看護と訪問介護の違いについて詳しく解説し、どちらのサービスがご本人やご家族にとって適切かを判断するお手伝いをします。この記事を読むことで、それぞれのサービス内容を理解し、必要な支援を受けるための第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
訪問看護と訪問介護の違いとは?
訪問看護と訪問介護は、どちらも自宅で療養する方をサポートするサービスですが、対象者、サービス内容、専門職に違いがあります。それぞれの違いを理解することで、ご自身の状況に合ったサービスを選択できます。
対象者の違い
訪問看護と訪問介護では、サービスの対象となる方が異なります。
- 訪問看護:病気や障害があり、医師が訪問看護を必要と認めた方が対象です。年齢に関わらず、医療保険または介護保険が適用されます。
- 訪問介護:要介護認定を受けた方が対象です。要支援1~要介護5までの段階に応じて、利用できるサービス内容が異なります。介護保険が適用されます。
項目 | 訪問看護 | 訪問介護 |
対象者 | 病気や障害があり、医師が訪問看護を必要と認めた方 | 要介護認定を受けた方 |
適用される保険 | 医療保険または介護保険 | 介護保険 |
年齢 | 年齢不問 | 原則として65歳以上(40歳以上で特定疾病による場合は対象) |
サービス内容の違い
訪問看護と訪問介護では、提供されるサービス内容が大きく異なります。
- 訪問看護:看護師などが自宅を訪問し、病状の観察、医療処置、服薬管理、リハビリテーションなど、医療的なケアを提供します。
- 訪問介護:介護福祉士やホームヘルパーなどが自宅を訪問し、身体介護(食事、入浴、排泄などの介助)や生活援助(調理、洗濯、掃除など)を提供します。
項目 | 訪問看護 | 訪問介護 |
サービス内容 | 病状の観察、医療処置(点滴、注射、カテーテル管理など)、服薬管理、リハビリテーション、精神的なケア、ターミナルケアなど | 身体介護(食事、入浴、排泄などの介助)、生活援助(調理、洗濯、掃除など)、通院介助、服薬の声かけなど |
(参考:Aflac - 訪問看護は医療保険と介護保険どちらが優先?)
専門職の違い
訪問看護と訪問介護では、サービスを提供する専門職が異なります。
- 訪問看護:看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがサービスを提供します。
- 訪問介護:介護福祉士、ホームヘルパーなどがサービスを提供します。
項目 | 訪問看護 | 訪問介護 |
専門職 | 看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など | 介護福祉士、ホームヘルパーなど |
サービス内容の違いについて
訪問看護のサービス内容
訪問看護では、看護師やリハビリ専門職が、利用者様の病状や状態に合わせて、以下のようなサービスを提供します。
- 病状の観察:体温、血圧、脈拍などのバイタルサイン測定、病状や精神状態の観察、健康状態の悪化防止や早期発見のためのアドバイスを行います。
- 医療処置:医師の指示に基づき、点滴、注射、カテーテル管理、創傷処置、褥瘡予防など、医療的な処置を行います。
- 服薬管理:薬の飲み忘れがないように、服薬の確認や指導を行います。
- リハビリテーション:理学療法士や作業療法士などが、身体機能の維持・回復、日常生活動作の訓練、福祉用具の選定などを行います。
- 精神的なケア:利用者様やご家族の不安や悩みを聞き、精神的なサポートを行います。
- ターミナルケア:終末期を迎えた利用者様に対して、苦痛の緩和、心のケア、ご家族への支援などを行います。
訪問介護のサービス内容
訪問介護では、介護福祉士やホームヘルパーが利用者様の自宅を訪問し、以下のようなサービスを提供します。
- 身体介護:食事、入浴、排泄、着替え、清拭、体位変換、移動・移乗の介助など、日常生活を送る上で必要な身体的なサポートを行います。
- 生活援助:調理、洗濯、掃除、買い物など、日常生活を営む上で必要な家事のサポートを行います。
- 通院介助:病院への付き添いや、薬の受け取りなどをサポートします。
- 服薬の声かけ:薬の飲み忘れがないように、服薬の確認や声かけを行います。
料金の違いについて
訪問看護と訪問介護では、料金体系が異なります。訪問看護は医療保険と介護保険が適用される場合があり、訪問介護は原則として介護保険が適用されます。
訪問看護の料金
訪問看護の料金は、医療保険または介護保険の適用によって大きく異なります。また、自費で利用することも可能です。 こちらでも詳しい解説を行なっております。ぜひご確認ください。
1.医療保険適応の場合
医療保険が適用される場合、訪問看護の料金は、年齢や所得に応じて自己負担割合が異なります。一般的には1割~3割負担となります。また、訪問時間やサービス内容によって料金が変動します。交通費や、緊急時訪問加算、深夜・早朝加算などが加算される場合もあります。医療保険での訪問看護は、病状が不安定な方や、医療的な処置が必要な方が対象となります。 医療保険適用の訪問看護については以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
訪問看護で医療保険が適用される条件とは?介護保険との違いも解説!
2.介護保険適応の場合
介護保険が適用される場合、訪問看護の料金は、要介護度に応じて利用できる単位数が決まっており、その範囲内でサービスを利用します。自己負担割合は、年齢や所得に応じて1割~3割負担となります。介護保険での訪問看護は、比較的病状が安定している方が対象となります。 介護保険適用の訪問看護については以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
介護保険で訪問看護を利用するには?サービス内容と費用を徹底解説!
3.自費の場合
医療保険や介護保険が適用されない場合や、保険適用範囲を超えてサービスを利用したい場合は、自費で訪問看護を利用することができます。自費の場合、料金は訪問看護ステーションによって異なります。 自費での訪問看護については以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
訪問看護を自費(保険外)で利用できるケースとは?わかりやすく解説!
訪問介護の料金
訪問介護の料金は、介護保険の適用によって自己負担額が決まります。
1.介護保険適応の場合
介護保険を利用する場合、訪問看護の料金は要介護度によって異なります。要介護度に応じて1ヶ月に利用できる上限単位数が決まっており、その範囲内で訪問看護サービスを利用できます。自己負担割合は、原則として1割ですが、一定以上の所得がある場合は2割または3割負担となります。具体的な料金は、お住まいの地域や利用する訪問看護ステーションによって異なるため、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談することをおすすめします。
2.自費の場合
介護保険の認定を受けていない場合や、保険適用範囲を超えてサービスを利用したい場合は、自費で訪問介護を利用することができます。自費の場合、料金は訪問介護事業所によって異なります。「訪問看護ステーション おうちナースプリュム」でもご相談を承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。訪問看護ステーション おうちナースプリュム お問い合わせ
制度の違いについて
訪問看護と訪問介護は、それぞれ異なる制度に基づいて提供されるサービスです。
訪問看護の制度
訪問看護は、医療保険と介護保険のどちらでも利用できるサービスです。医療保険での訪問看護は、病状が不安定で医療的なケアが必要な方が対象となります。介護保険での訪問看護は、比較的病状が安定している方が対象となります。訪問看護は、医師の指示に基づいて行われ、看護師やリハビリ専門職が自宅を訪問し、医療的なケアやリハビリテーションを提供します。
訪問介護の制度
訪問介護は、介護保険制度に基づいて提供されるサービスです。要介護認定を受けた方が対象となり、介護福祉士やホームヘルパーが自宅を訪問し、身体介護や生活援助を提供します。訪問介護は、利用者様の日常生活をサポートすることを目的としており、食事、入浴、排泄などの介助や、調理、洗濯、掃除などの家事援助を行います。
同時利用について
同時利用は可能?
訪問看護と訪問介護は、利用者様の状況に応じて同時に利用することが可能です。ただし、医療保険と介護保険を同時に利用する場合、いくつかのルールがあります。例えば、同じ時間帯に訪問看護と訪問介護を同時に利用することは原則としてできません。また、医療保険と介護保険では、優先順位が定められており、医療保険が優先される場合があります。訪問看護と訪問介護の同時利用を検討する際は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、適切なケアプランを作成してもらうことが重要です。
医療保険と介護保険の優先順位
訪問看護と訪問介護を同時に利用する場合、医療保険と介護保険には優先順位があります。原則として、医療保険が優先されます。ただし、介護保険の認定を受けている方が、末期の悪性腫瘍や難病などの特定の疾病に該当する場合は、介護保険が優先されることがあります。医療保険と介護保険のどちらが優先されるかによって、自己負担額や利用できるサービス内容が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
2時間ルールの例外
訪問看護と訪問介護を同じ日に利用する場合、原則として、訪問看護と訪問介護の間隔を2時間以上空ける必要があります。これは、「2時間ルール」と呼ばれています。しかし、2時間ルールには例外があります。例えば、緊急時訪問看護加算が適用される場合や、特別訪問看護指示書が出ている場合などは、2時間ルールの適用外となります。また、厚生労働省が定める一定の条件を満たす場合は、2時間ルールの例外として、訪問看護と訪問介護を短い間隔で利用することができます。2時間ルールの例外については、ケアマネジャーや訪問看護ステーションに相談し、確認することをおすすめします。
それぞれの問い合わせ先
訪問看護と訪問介護の利用を検討する際、どこに相談すればよいか分からない方もいるかもしれません。ここでは、それぞれの問い合わせ先をご紹介します。
訪問看護の相談窓口
訪問看護に関する相談は、以下の窓口で受け付けています。
- かかりつけ医:訪問看護が必要かどうか、どのようなサービスが必要かなど、医学的な観点からアドバイスを受けることができます。
- 訪問看護ステーション:訪問看護のサービス内容、料金、利用方法などについて、詳しく説明を受けることができます。もちろん私たち「訪問看護ステーション おうちナースプリュム」でもご相談を承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。訪問看護ステーション おうちナースプリュム お問い合わせ
- 地域包括支援センター:お住まいの地域の訪問看護ステーションの情報や、利用に関する相談に乗ってくれます。
- 市区町村の窓口:訪問看護に関する制度や手続きについて、確認することができます。
訪問看護の利用については、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
訪問看護の利用の流れについて、利用するまでの手順や必要な準備を解説
訪問介護の相談窓口
訪問介護に関する相談は、以下の窓口で受け付けています。
- 地域包括支援センター:介護に関する総合的な相談窓口です。訪問介護の利用に関する相談や、ケアプランの作成支援などを行っています。
- 居宅介護支援事業所:ケアマネジャーが、利用者様の状況に合わせたケアプランを作成し、訪問介護サービスの利用をサポートします。
- 訪問介護事業所:訪問介護のサービス内容、料金、利用方法などについて、詳しく説明を受けることができます。
- 市区町村の窓口:訪問介護に関する制度や手続きについて、確認することができます。
まとめ|状況に合わせて適切なサービスを選びましょう
訪問看護と訪問介護は、どちらも在宅での療養生活を支える重要なサービスですが、対象者、サービス内容、料金、制度などが異なります。ご本人やご家族の状況に合わせて、適切なサービスを選ぶことが大切です。どちらのサービスを利用すべきか迷った場合は、かかりつけ医や地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに相談し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。在宅での療養生活を安心して送るために、訪問看護と訪問介護を上手に活用しましょう。
訪問看護と訪問介護についてもっと詳しく知りたい方や、利用をご検討されている方は、お気軽にご相談ください。
訪問看護のご相談は
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